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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)その4 

「もっかい殴ってもええか?」


骸は、とびっきりの笑顔でローリンを睨む。


「ダメです」


ローリンは、即答した。


「こんなけったいな恰好させられて、屈辱やないか!
 なぁ、ポーラー!アンタもなんか言ったり!」


骸が、そう言ってポーラーの方を見る。


「えへへ。
 なんか、これ、可愛いな……」


ポーラーは、まんざらでもなさそうだった。


「く……この裏切りモンが」


骸は、小さくつぶやいた。


「大丈夫です。
 骸さんも十分可愛いですよ」


骸の顔が、赤くなる。


「なんや、照れるやないか!」


骸は、そう言ってローリンを殴った。


「ど、どうしてなぐるんですか……」

「ノリや、アホ!」

「と、とりあえず。
 貴方もこれで、カバリア大陸の住人です。
 これで、他のプレイヤーの姿が見えるようになります。
 貴方には、トリックスターの財宝を集めてもらいます」

「トリックスター?って、メガロカンパニーが作ったあのゲーム?」

「そうです……
 トリックスターの財宝があれば、この世で買えないものはないでしょう」

「ほぅ……
 大阪人としてそのネタ、見逃すわけにはいかんなぁー」

「骸さんなら、そう言ってくれると思っていました。
 骸さんにもポーラーさんと同じ装備を差し上げます。
 これて、貴女もハンマーのスキルが使えるはずです。
 あとこのガイドブックと鞄を差し上げましょう。
 このガイドブックには、このゲームの説明書が書かれています。
 わからないことが、あればこのガイドブックを見てください」


ローリンは、そう言って杖を上にあげる。


「では、また会いましょう」


すると、骸の体とポーラーの体が光る。
そして、2人の姿は消えた。


骸が、目を開けるとそこには、先ほどの町の地面に足をつけていた。


「なんや?
 ウチは、スタートラインってか?」


骸は、大きな声で怒鳴った。
骸が、怒鳴っている中……


カバリア大陸に一つの影が忍び寄る。


「なんだ?
 お前は……?」


1人の住人が、その影に近づく。


--

「近寄るでない。
 か弱き者よ……」

「何を言ってる?
 俺のレベルが、わからないのか?
 俺のレベルは、400だぞ!」

「レベル……
 その様な概念で縛られている限り……
 主に明日はやって来ない」


影は、その住人の体を吹き飛ばす。


「貴様!
 何をする!」

「これは、警告だ。
 主では、我に勝てぬ」


住人は、剣を抜く。


「俺の名前は、スカイ。
 グライディエイターのスカイだ!
 まぁ、これから死ぬ相手に名乗っても仕方がないが……」


スカイが、そう言った時、ゲルンガが目にもとまらぬ速さでスカイの目の前に現われる。


「なら、サヨナラだ。
 スカイ……」


影は、スカイの腹部に一撃を与える。
するとスカイの首が吹き飛ぶ。


「脆いな……
 我が名は、ゲルンガ……
 スカイよ、明日にはそなたの名前も思い出せぬだろう……
 強きものを求めてきたが、この大陸もこの程度か……」


ゲルンガは、そう呟くと静かに姿を消した。


スカイの遺体が発見されたのは、次の日の朝……
ウブス港のことだった。
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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