FC2ブログ
04 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)その5 


骸は、マリンデザートタウン‐パラダイスに来ていた。
ウブス港のニュースの件は、マリンデザートタウンにも広がっていた。


「ねぇ、聞いた?」


一匹の兎のコスプレをした女の子が、似たようなコスプレをした女の子に声をかける。


「うん、聞いた、聞いた」


1人は、白い髪の兎でもう一人は黒い髪の兎だ。
骸は、ローリンから貰った虫眼鏡を取り出し2人の方に向けた。


白い髪の女の子が、シロ=ミサ。
黒い髪の女の子が、クロ=ミサ。


2人とも、職業は女子高生となっていた。


「このアイテム便利やなぁー」


骸は、そう言って虫眼鏡をポケットにしまった。
骸は、ガイドブックに書かれていることを思い出す。


1プレイヤーが、持てるアイテムの数は、カードを含め300種類(虫眼鏡を覗く)。
NPC(ノンプレイヤーキャラクター)のアンジェリナに100ゲルダ渡すと倉庫を開くことができる。
NPCとは、アイテムを渡すことにより経験値を分配してくれたり冒険を手助けしてくれる、メガロカンパニーが用意した社員(一部例外あり)のこと。


「この辺は、ゲームと変わらんな。
 亜金のゲームをたまに覗いていたからこの辺は、わかる……」


亜金とは、骸の血のつながらない弟のことだ。
学校でイジメにあい今は不登校。
家で引きこもり部屋から出ることは滅多にない。


「亜金、どうしてるかなぁー」


家出少女と引きこもり少年。
全く正反対の兄弟姉妹だが、骸は何かと亜金に気を使っていた。
それが、亜金を傷つけてしまっていたのではないかと少し後悔していた。


「でさー。
 ウブス港で、亡くなった人、レベルが、400だったらしいよー」


シロとクロが、会話している。

骸は、耳を傾けることなく空を見上げる。


「にしても、暑いなぁー」


骸は、そう言いながらブルーペンギンから奪った氷を頭の上に乗せる。


「この辺は、ゲームやな。
 食べへん限り消えへん……
 いったい、どんな魔法を使ってるんやろ……」


骸は、1人でブツブツ言いながら日陰で、涼をとる。


「ねぇ、君。
 僕と一緒にドリルしないか?」


牛のコスプレをした少年が、骸に話しかける。


「はぁ??
 こんなクソ暑いのにドリルなんて出来るか!」


骸は、そう言って少年から離れた。

スポンサーサイト



Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

Janre: オンラインゲーム

tb 0 : cm 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://nekonadeya.blog106.fc2.com/tb.php/26-7ad80ff3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)