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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)その6 

「気が変わったらいつでも声をかけてねー!」


少年が、骸に手を振る。
骸は、振り返ることなく建物の中に入った。
骸が、入った部屋は外よりもさらに暑かった。


「暑い!
 なんやここ!」


骸が、大きな声をあげる。
すると女の子が骸に話しかけてくる。


「あー。
 アンタ、あんま見ない顔やなー」


関西弁の女の子は、骸と目が合うとニッコリと笑う。


「ウチか?
 ウチの名前は、エリザベスや。
 アンタは?」

「ウチは、骸や」

「骸ちゃんやな。
 よし!覚えたで!」

「アンタ、エリザベスって名前やのになんで関西弁なん?
 アンタ、外人さんちゃうのん?」


骸の質問にエリザベスは、困惑するもすぐに返事する。


「そこには、触れんといて。
 デリケートな問題があるんや」

「わかった。
 じゃ、触れへん」


骸は、それ以上言及しなかった。


「それより骸ちゃんは、暇か?」

「暇と言えば暇やけど……」

「じゃ、うちの為に手紙を集めてきてくれへんか?」

「手紙?」


骸は、首を傾げる。


「そうや。
 幸運の手紙と呪いの手紙と愛の手紙と告白の手紙と別れの手紙が読みたいねん」

「誰が書いた手紙なん?」

「そこにも触れんといて!」

「わ、わかった……
 その手紙は、何処にあるん?」

「マリンデザートフィールド4の土の中や」

「土の中に入った手紙なんか読めるん?」

「そこにも触れんといて!」

「わ、わかった……
 謎多き女は魅力的やもんな」

「そうやで!
 謎多き女はモテるで!」


エリザベスは、笑って誤魔化す。


「まぁ、ええわ。
 とりあえず、手紙掘って来るわ……
 えっと、なんの手紙やったっけ?」

「クエストは、クエスト手帳に自動的に表記されるから、それで確認できるで」


クエスト手帳。
それは、キャラクター情報を見れる虫眼鏡と同時にローリンから渡されたアイテムのひとつ。
クエストとは、現実世界で言うと仕事みたいなもので、これをすることで強くなったり報酬を得たりすることができる。


「あ、ホンマや。
 これもクエストになるんやな。
 んじゃ、行ってくるわー」

「うん!
 頼んだでー」


エリザベスは、手を振り骸を見送る。
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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