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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)その7 

「あの娘が、そうなのか?」


上半身裸の男が、エリザベスに尋ねる。


「ああ。
 そうや。
 メガロカンパニーが、用意したどの職業にも属さないプレイヤー。
 この異常事態を救う救世主の1人や……」


エリザベスは、上半身裸の男、アルに答えた。


「俺からしてみれば、白熊も熊もあんま変わらんと思うんだがな……」

「ポーラーちゃんもいきなり連れてこられた子やけど……
 あの子もメガロカンパニーが、用意したスキル以外は使うことができひん。
 でも、骸ちゃんは、違う……
 スキルフリーや……
 カバリア大陸にないスキルも使えるようになるらしいで……」

「それは聞いている。
 その代り、トリックスターの遺産は、手に入らないのだろう?」

「それは、ジュパンニの兄ちゃんが勝手に言ってるだけや。
 ただ、カバリア大陸に来るメンバーの目的と骸ちゃんたちは、違う……
 外部組織委員会が、用意した娘っ子や……」

「問題なのは、何人その委員会から派遣されたかだ……
 ベルゼブブの組織の連中が、この大陸に来たから送って来たのだろうが……」


アルは、そう言って汗を拭う。


「まぁ、骸ちゃんを始め、何人かは強制的にこっちに来たようやで……
 ローリンの兄ちゃんは、手違いでこっちの世界に連れてきたことにしてるらしい」

「どっちにしても、ウチらがしてあげれるのは、クエストを提供して経験値をあげることくらいや……」

「カバリア大陸の命運は、あの子に掛っていると言うことだな……」


アルは、そう言ってため息をついた。


――マリンデザート・フィールド4


骸は、汗をかきながらドリルを器用に使い土を掘る。


「土の中の手紙ってドリルで掘ったら穴だらけにならへんのやろうか……」


骸は、ブツブツ呟きながら手紙を掘る。
沢山手紙を掘った。


「あ、お前は、さっきの熊ちゃんじゃないか」


牛のコスプレをした少年がまた骸の前に現れる。


「アンタ、なんやねん。
 名前を参照しても出てこーへんし……」

「ふ……
 俺のことは、バッファローとでも呼んでくれ」

「面倒から、牛組んでええ??」

「……別にいいけど。
 何を掘っているんだい?」

「手紙や」

「手紙なら沢山持ってるよ?
 別けてあげようか?」

「いらん!」

骸は大きな声で拒絶した。
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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