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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)その16 

骸は、走る。
向かった先は、コーラルビーチ。
そこには、紛れもない亜金が居た。

7つの尾を持つ狐の女の子、そして金髪に赤い目を持つ女の子に囲まれて雑談をしていた。


「亜金!」


骸が、大きな声で、亜金の名前を呼んだ。


「姉さん……」

「亜金、なんで、ここに来たんや!
 ここは、モンスターもおって危険なんやで!」

「姉さんに会いに来たんだ」

「え?」


骸の胸が、一瞬キュンとなる。


「伝えなくちゃいけないことがあるんだ」

「なんや?」

「父さんと母さんが死んだ」


亜金の口からポロリと出た言葉に、骸は固まる。


「なんやて?」

「殺されたんだ……
 俺を護るために……」

「嘘や!なんでや!
 状況をきちんと説明してや!」

「……わかんない。
 母さんの悲鳴が聞こえたから、部屋を出たら母さんが、死んでいたんだ
 そして、父さんとお爺さんが、戦っていて俺の姿を見て『逃げろ』と言ったんだ……
 俺も戦おうと思ったんだけど、腰が抜けて剣が持てなくて……
 情けなよね……
 あっという間に父さんも殺されて……
 俺も死ぬって思った時に、父さんの魔法により俺は、カバリア大陸行きの船にワープしていたんだ。
 この剣、プレゲトンと一緒に……」


亜金が、そう言うとプレゲトンが、骸に一礼し、姿を大剣へと姿を変えた。


「この剣……
 見たことがある、確かオトンの研究施設にあった……」

「プレゲトンだ」


プレゲトンが、静かに答える。


「名前は、知らんけど……
 オトンはアンタの研究をしとったんか?」

「そうだ……
 古市殿は、私の研究を40年以上続けていた。
 主らの母よりも先に私は、主らと付き合いが長いんだぞ」

「そうなのか……」

「ああ……」

骸は、静かに涙をこぼした。


「オトンとオカンが死んだ……」


骸の頭の中が、真っ白になる。
ただ、何をしていいかわからない。
ホッキョクグマを見にここに来たが、それどころじゃない……
骸はそんなことが頭の中によぎる。


「姉さん、帰ろう」


亜金が、骸の手に触れた。
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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