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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説)30 

亜金も顔をうつむける。


「逃げるのか?」


玉藻が、亜金に尋ねる。


「え?」


亜金は、顔をあげて玉藻の目を見る。


「亜金は、そうやっていつも逃げているのか?
 自分より強いかなんて関係ない。
 護りたいから助けに行く……じゃダメか?
 それとも怖いか?」

「怖いよ。
 戦うってケンカじゃないんだよ?
 殺し合いなんだよ?
 怖いに決ってるじゃないか!
 玉藻は、怖くないの?」

「怖いか怖くないかと聞かれたら怖い。
 だけど、それ以上に護りたいと思いの方が大きい」

「そんなこと言ったって……」

「今は、いないんだな。
 亜金には、命を懸けて護りたいと思える存在が……」

「そんなのできることないよ」

「そうか……」

「どちらにしてもだ、次のマップは、マリンデザートだ。
 避けては通れんぞ?」


玉藻が、ため息交じりに言うとプレゲトンが、何かを思いついたようにニヤリと笑う。
そして、亜金に向かってこう言った。


「亜金、お前はずっとこのマップに居るつもりか?
 ゲームなら亜金の得意分野じゃないのか?
 一番にクリアしたモノには、豪華な賞品がプレゼントされるらしいぞ?」

「豪華なプレゼント?」


亜金の目に輝きが少し戻る。


「一生部屋に閉じこもっていても誰にも咎められることのない莫大な財産じゃ」

「財産?」

「ああ、そうだ。
 ドン・ガバリアが、残した遺産は、莫大なものだ。
 このゲームを一番最初にクリアしたモノにその遺産の所得権を得れるらしい。
 ゲームし放題じゃぞ?」


プレゲトンが、笑うと亜金の目がキラキラと輝く。


「少し興味が沸いてきた。
 マリンデザートの隅っこを通ってマップ移動しよう!」


亜金が、そう言うとゆっくりと歩きだした。
玉藻が、プレゲトンに耳打ちする。


「亜金の扱い方に慣れているんだな」

「知り合って間もないが、亜金は、わかりやすい性格だからな」


プレゲトンは、豪快に笑いながら亜金の後を歩く。
玉藻もため息をついた後、その後をついて歩いた。
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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