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万事屋の金さんの事件簿

オンラインゲームトリックスターの日記を主に書いています。

 

もう一つのトリックスター(小説32 

少女は、じっと亜金の方を睨む。
そして、亜金に向かい突進する。
亜金は、大鎌の“握り”の部分を掴む。
亜金は、白銀や父親に何度言われても攻撃の技を覚えようとしなかった。
それ故に、一撃必殺の技は、持っていない。
だが、生き残る術は、ほぼ完璧にマスターしている。
護衛術。
それが、亜金の一番得意とする術だ。


「君は、誰?」


亜金は、静かに女の子に尋ねる。


「私は、光狩 うみ!
 そこで倒れているお姉さまの妹ですわ!」


うみは、そう言うと亜金のお腹を蹴り大鎌から手を放す。
そして、再び別の大鎌を召喚し、亜金に振り下ろす。
亜金は、すぐにうみのもう一つの大鎌を放すとプレゲトンで大鎌の刃を受け止める。
しかし、うみの力の方が強く、亜金の体が飛ばされる。


「亜金!」


玉藻が、亜金に近づく。


「大丈夫だよ。
 玉藻……」


亜金は、受け身を取りダメージを最小限に防いだ。


「こんなヤツに、お姉さまは、負けたの?
 信じられない……」


うみが、小さく呟く。
そして、大鎌の風圧を何度も亜金と玉藻に浴びせる。
亜金は、プレゲトンで、うみの風圧を受け止め、玉藻はその攻撃を器用に避けた。


「亜金!
 攻撃を受け止めるだけでは、アイツを倒せないぞ!」


プレゲトンが、亜金に怒鳴る。


「わかってる。
 でも、俺は、出来るだけ戦いを避けたい」


亜金が、小さくぼやく。


「殺されるぞ?」


プレゲトンが、そう言うと亜金は、「うん」と頷く。


「亜金、何でもいいから攻撃技を使え!
 攻撃魔法でもいい!」


プレゲトンが、そう言う。
しかし、亜金は攻撃をためらっている。
と言うのも亜金は、攻撃魔法、攻撃技と言うモノは、ほとんど拒否して受けてこなかった。


「俺、今、この子に与えれる技は持ってないんだ」

「そうか……そうだったな。
 古市殿もそんなことをぼやいていた。
 ならいい!
 私の技を……私の魔法を使え!」


プレゲトンは、そう言って亜金に魔力を送った。
亜金の中にプレゲトンが覚えている技と、魔法が送り込まれていく……
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Category: もう一つのトリックスター(小説)

Thread: トリックスター

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